Bランカスター60歳対Aドロン38歳!映画「スコルピオ」(1973) [映画]
スパイアクション映画「スコルピオ」(1973)
ベテランスパイの60歳のバート・ランカスターが若手有力候補スパイな38歳のアラン・ドロンに追われる話。同じような感じで新旧殺し屋対決の映画「暗殺者」というのもあったな。スタローン対A・バンデラスの。
そのスタローンらアクションスターが結集した映画「エクスペンタブルズ」でスタローンら熟年俳優が結構がんばってアクションしてると言われて増すがこの「スコルピオ」でのB・ランカスターもかなり張り切ってました。
ドロンに追われて町中や工事現場で走りまくり飛び、まくり!これが60歳の動きかと驚かされる。元気過ぎるって!
アクションだけじゃなくスパイの悲哀も描かれててラストは多少どんでん返し&悲しかったりする。
おっさんバイクチームワイルドホッグズ!映画「団塊ボーイズ」(2007) [映画]
ジョン・トラボルタら大学時代の仲間4人のおっさんがいまいちぱっとしない生活を忘れてバイクチーム「ワイルドホッグズ」を結成。ハーレーを駆ってアメリカ横断の旅をするロードムービー。
基本コメディであほなおっさんたちの珍道中が楽しい。奥さんに頭が上がらなかったりメタボだったりみんなそれぞれいい感じでしょぼくれてるところにおっさん魂が反応する正しい中年映画。
荒くれバイカーらとのトラブルや若い娘との恋愛模様等これは現実にはないだろうというような展開も多々あるけど映画なのでよし!と思えるのだった。
元祖バイカーのピーター・フォンダもしぶい役で登場してます。
タイトルでどうかと思って見たけどいい映画だった「団塊ボーイズ」
こういうのりでバイクじゃなく格闘技を題材として漫画で描きたいと思ってはいるのですが。
筋肉栽培法 [本]
ボディビルダーについて書かれた「果て無き渇望」という名ドキュメント本があるけどこの「筋肉栽培法」というノンフィクションドキュメントは山際淳司という人が書いた「逃げろ、ボクサー」という本の中の一編。
書かれているのは先日読んだ「鍛える理由」の著者で元全日本ボディビル王者にして東大教授石井直方先生の現役時代の話。
時間をかけて丹念に筋肉を鍛え上げる様子を細かく描写している。
ビルダーとは自分の身体の中にもう一人の「マッスル」という生き物を飼っている人間のことだーと。
とにかく筋肉を大きくすることしか考えていなかった石井直方にそんなに鍛えまくって結局どうしたいのかというようなことを聞く作者。
当然石井もそんなことは何度も自問自答してきた問題。
「そのことを考えたら・・・人生そのものがむなしさのかたまりとなってしまう。何のために生きるのか?誰も答えられない。」
「だからーそういうことは考えないほうがいい」
この本は他に表題の「逃げろ、ボクサー」というボクシング世界王者大橋秀行の兄である大橋克行というボクサーのことを書いた面白いノンフィクションもあった。
打たれずに試合を終えることだけを望み試合中に解説者やリングサイドの新聞記者の声をも耳に入れてポイントを計算しながら戦ってた異色のボクサーである意味天才肌。
「俺は温室育ちのチャンピオンになるんだ。何もかも投げ捨て、犠牲にしてチャンピオンになるなんて性に合わない。
おれは打たれないでも勝つ自身があるんだ」
結局チャンピオンにはなれなかったみたいだけどこういう人っているんだなぁ。