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岩下志麻VS桃井かおりバトル映画「疑惑」(1982) [映画]


疑惑 (文春文庫 (106‐67))

疑惑 (文春文庫 (106‐67))

  • 作者: 松本 清張
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1985/03
  • メディア: 文庫



疑惑 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
  • メディア: DVD


松本清張の名作サスペンスが原作の映画「疑惑」
子供のとき親がテレビで見てたのをたまたま横で見てたのでよく覚えてる。今回見直したけどほぼ記憶どおりだった。
保険金殺人の疑いをかけられたあばずれ女の桃井かおりが本当に夫を殺したのかどうかを検証していく法廷サスペンスでそれだけでも十分話として面白いのに強烈な桃井(当時31歳)の個性と弁護士の岩下志麻(41歳)の女バトルが激しくて話に引き込まれてしまう。
このころの岩下志麻は「極妻」の要素をかもし出しててすごい迫力!

あと、チンピラ役をやらしたら最強な鹿賀 丈史も桃井の元情夫で出てていい味を出してた。「野獣死すべし」の役よりソフトだけど似た感じで怪演を見せてた。やっぱりこのころの丈史はいい!しびれます。
鹿賀 丈史.jpgこの話は映画化1回、ドラマ化は3回されててさらに今やってるドラマ「告発〜国選弁護人」もこの原作をベースにもしているそうです。(映画では弁護士は女性だけどドラマでは田村正和。)

桃井VS岩下の名バトル&ラストシーン(映画未見の人は見ないほうがいい)


緒方拳は犯罪者役が似合う、「薄化粧」(1985) [映画]


薄化粧 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
  • メディア: DVD

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緒方拳のイメージと言えば犯罪者、逃亡者みたいなイメージがある。(たまたま最近立て続けにそういう作品見たこともあるけど)
映画「薄化粧」でも実際にあった事件をモデルにしてて4人を殺して逃亡しまくる坂根藤吉の役を演じている。

映画は時系列がバラバラな感じで順番を把握するのがめんどくさかった。
主人公坂根藤吉(緒方)はもともとろくでなし坑夫だったけど大金を手にしたときから女遊びとかに狂いだし奥さん(浅利香津代 )がぶちぎれ!
このぶちぎれぶりがすさまじかった。若い愛人浅野温子とのケンカシーンもえげつなかったけど旦那の緒方への罵倒ぶりがハンパない。
たしかに緒方拳も最悪亭主だけどあそこまで罵しったらやばいって!殺意覚えるって!!
案の定手斧でめった斬りの刑に・・・
殺害場面は斬撃音がなくてラジオの放送だけとぎれとぎれに聞こえるその演出がはまってて効果的だった。あれは怖い。
その後もめちゃくちゃし放題の緒方。一人息子も殺すし(殺害シーンはない)もてあそばれた若い女(松本いよ)へのリベンジで新婚家庭にダイナマイト投げ込んで爆殺!狂ってる!!!
一度は捕まって自殺もはかるけど死にきれず脱獄。
そして8年に及ぶ逃亡生活へ。指名手配されながら飯場から飯場へと渡り歩く。

緒方を追う刑事の川谷拓三 いわく女が原因で凶行に及んだけど本当のいい女に出会ったことがないのが不幸だと。
本当のいい女っていうのがどういうのかの説明はないけどその緒方の全部を受け入れる女、藤真利子が登場。
緒方についていくことに決めるがその前に捕まってしまう。
そのときの緒方拳の表情がどういう風にも取れるなんともいえない顔してた。

逃亡中は疲れてるし多少いいとこもあってかわいそうな気もするけど起こした事件は相当極悪なんでやっぱり仕方ない。特に息子と松本いよの旦那の二人はまったく罪がないのでかわそすぎる・・・

関係ないけど緒方拳が三島由紀夫を演じた映画が見たい。
ネットに最後の場面だけアップされてた。どうせなら全部お願いします!


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