「デメキング」(2009)「江戸川乱歩の陰獣」(1977) [映画]
1999年に描かれて打ち切りになったいましろたかし先生のマンガ「デメキング」の映画版見る。
原作のテイストがどれだけ実写化されてるか興味があったけど・・・・それはやっぱり想像通りそんなに・・だった。
いましろ作品はやっぱりあの絵があってこその面白さなんだなと。(亀岡くんは結構イメージに近かった)
しかし打ち切られて未完になったままの原作を映画にするってところがなんかすごい。
ラストをどうするのか・・・・それが知りたくて最後まで見たけど「続く!」みたいな終わり方になっててモヤモヤ感が残ったのだった・・・・これでいいのか?
「天才」文字のついたメットはしぶい!
「江戸川乱歩の陰獣」(1977)
2008年のフランス作品と原作小説を読んだばかりの江戸川乱歩の「陰獣」の1977年版がレンタル店にあったので借りてきて見る。
フランス版に比べてより原作に忠実な内容。
作中で犯人とされてる謎の作家大江春泥のキャラが乱歩自身のようになってるセルフパロディのような設定がいい。
昔の映画だからかわざとそう撮ってるのか画面の雰囲気やBGMが怪しげで乱歩ワールド全開。
登場人物もみんな淫靡で(特に女性)で細かいしぐさがいちいちアップになって思わせぶる。見てるほうはついついこうなのかなと勝手に妄想を膨らませてしまううまい演出。
見所は準主役の奥さんを演じる香山美子のイやらしさでこれはただごとではない!やばいです
「ぶって!ぶって!!」のSMシーンに興奮必至。
ただ・・・あおい輝彦の声が!
どう聞いてもジョーに思える!!特に仕事しながらで大半耳で見てる状態なので。
矢吹丈が「奥さん!!!」って香山美子にむしゃぶりついてたよ・・・・
女の情念が怖い!・・・そういうおはなし。
「陰獣」の映像作品まだあと2種類もあるそうです