大作映画「砂の器」(1974年) [映画]
松本清張原作の映画「砂の器」(1974年)見る。
タイトルとハンセン病を取り扱ってるということくらいしか知らずに見る。
最初は普通の捜査もの、事件ものかと思ってたけど展開がだんだん濃いーくなってくる。
加藤剛 、緒形拳 、森田健作 、丹波哲郎 ら出演者もそうそうたるメンバーがそろった日本映画大作。
かりたDVDの映像特典の脚本家&プロデューサーらの対談も当時の撮影の裏話とか面白く見る。
ハンセン病患者や関係者から差別につながると公開反対の騒ぎなんかもあったが最後に説明テロップを挿入するとかしておさめたそうです。
ラスト20分くらいえんえん続くオーケストラの演奏をBGMに回想シーンが流れる。セリフとかほとんどないので長くて退屈になりそうなものだけどそこが一番の名シーンになってて音楽の力もすごいな、と。
原作者松本清張もそこは感心してたらしいです。
今まで4回ドラマ化されてて今年5回目があるみたい。
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三國がもむ!もみしだく!「復讐するは我にあり」(1979) [映画]
キラキララジオのポッドキャストで吉田豪の三國 連太郎インタビュー話がものすごく面白かった。
自分の中では三國 連太郎といえばえいが「ひかりごけ」で人肉を食ううシーンが強烈に印象強い怪優だけどそれを聞いて本人の面白さの片鱗を知りとりあえず自伝的な本「生きざま死にざま」を読んで見た。
被差別部落出身で幼いころから差別を受けてきて中学生くらいから20歳すぎまで大阪や朝鮮あたりを一人で放浪、その後徴兵され中国へ出兵。
本人いわくダメ兵士でこのへん水木先生とキャラがかぶります。
で27歳くらいでたまたまスカウトされ俳優の世界へ。
基本的にまじめなので色んなコンプレックスを抱えているがそれをバネとして勉強しまくってがんばってきた・・・という感じです。
ラジオでも言ってたけど特に女性に対しても自信がないので全然だめだ・・・と。(しかも赤面症!?)
しかし昨日見た今村昌平監督の「復讐するは我にあり」で三國 連太郎当時(55歳くらい)は倍賞美津子 (元猪木の奥さん、当時33歳くらい、女ざかり、巨乳)の胸これでもか!というくらいもみまくってた。
芝居となるとスイッチがはいるみたい・・・
この映画主役の緒方拳が5人殺し・西口彰の狂気を演じてたのもすごいけどその父親役、三國の静かなる狂気も劣らず怖い。
倍賞とのからみはただの会話でさえエロスを感じる。
三國作品も少しづつチェックしよう(量が多いから)