奥崎謙三地獄のパプアニューギニア行!「ヤマザキ、天皇を撃て!」 [本]
ヤマザキ、天皇を撃て!―“皇居パチンコ事件”陳述書 (1972年)
- 作者: 奥崎 謙三
- 出版社/メーカー: 三一書房
- 発売日: 1972
- メディア: -
めっきり奥崎マニアな今日この頃、今さっき読み終えたのが「ヤマザキ、天皇を撃て!―“皇居パチンコ事件”陳述書」という本。40年前の本なんで年季入りまくり。
これは奥崎謙三が獄中で書いた400枚近い陳述書を書籍化したものというが内容はまさに前半が奥崎自伝後半は奥崎教について書かれた濃い一冊。
メインとなるのは地獄の黙示録なパプアニューギニアでの体験記。パプアの戦記といえば水木しげる先生がよく漫画化してるけど同じ戦記でも書く人が違えば内容も変わる。どちらもすごいけど。
書いた時点で20年近く前の話しなのに相当細かく覚えてるのはそれだけ強烈な体験だったから。周りの人間ほとんど死んでるって・・・
そして復員後に悪徳不動産業者を刺し殺して捕まるのだけどその前後の出来事や心中も細かく描写。
ポイントは殺意はなかった、ということ。しかし犯行以前や逮捕後の言動から殺意はあったとされそれがめちゃくちゃ不服だったと繰り返し述べている。
独房で10年考えまくった奥崎は自分の考えを多くの人にアピールするために天皇への攻撃を起こすことを決意。再び行動へと動き始める。
事件前日に交通事故にあうのだけどそれを前の晩に夫婦で成人映画見に行ったから天罰だといってるところが最高に面白い。行ったこともそれをわざわざ書いてることも含めて。
天皇をパチンコで狙った罪は暴行罪として最長の2年を下されたのだけど裁判記録や被害者氏名に天皇のことが書かれることはなくそれを「天皇は神聖にして侵すべからず」といまだに帝国憲法がいきていると声を上げる奥崎謙三なのだった。
注文した「ドキュメントゆきゆきて神軍」の文庫版が届いてチェックしたら「ヤマザキ、-」の編者である井出孫六氏と原一男監督の対談が入ってて嬉しい。
さらに文庫化された場合よく写真ページがなくなっているんだけどそのままの文庫化だったのでよかった。
また間を空けて読み返します。
映画「サイタマノラッパー」がせつなかった。
映画「ドッジボール」 / 「六三四の剣」⑤ [映画]
ドッジボールといえばくにおくんか「ドッジ弾平」くらいしかしらなかったけど2004年のアメリカバカ映画「ドッジーボール」がかなり面白かった。
主演・製作がベン・スティラーだったのを知って期待が高まる。この人はモデル業界とかハリウッドとかおちょくるのが得意で今回はフィットネスジムジムのオーナーに扮してふざけまくっていた。
ジムの壁に飾ってある本人が牛と格闘している絵は格闘ファンから見たらマス大山のパロディにしか思えないけど実際そうなのか知りたいな。
ドッジボールのプロ大会なんか本当にあるのか知らないしルールもいまいちよくわからなかったけどそんなの関係なく笑えた。一応取ってつけたようなストーリーもあるんだけど相当ご都合主義、というかそれさえもギャグなんだと思う。
とにかくベン・スティラーがよかった。
ヒロインの女弁護士が美人だったけどスティラーの奥さんだと後で知った。
そして「六三四の剣」⑤巻
全国大会でライバル修羅に敗れた六三四は小学生ながら中学、高校の剣道部に殴りこみ稽古を重ねついには警察道場で大人相手に猛練習、亡き父親が得意としていた上段の構えからの攻撃を磨いていく!
読みながらこっちまで燃える。
上段を構える時の心得として岩手の虎いわく
「圧倒しろ!火のような闘志で威圧しろ!
不動明王が炎の中でどっしり立つ姿を剣道に再現するんだ!」ってかっこいい~!!
かっこいいといえば猛稽古中の主人公六三四の気持ちもまたすごい
「体さ、燃えてる 今のオラはドロドロ燃える鉄だ!
あかく熱い鉄さきたえるみだくオラの剣さたたきあげて・・・修羅を倒す!」
こんな小学生いるのか?と思ったけど日本一目ざすくらいのやつならいるのかな。
そんなわけでこの巻の最後にはついに修羅との2度目の対決が始まるのだった、どっちもがんばれ!
「ミラーズ」「ヘウレーカ」岩明均 [映画]
「24」ジャック・バウアーでおなじみのサザーランド主演のホラー映画「ミラーズ」(2008米・ルーマニア)
さすがのジャックも鏡の中にいる悪魔(みたいなもの?)にはなかなか勝てない。
妹の死ぬシーンは結構インパクトあった。顔面ブロッケンマン状態というか。
いまいちすっきりしない内容だった。
ローマ時代漫画「ヘウレーカ」全1巻もよかった。
アルキメデスが開発した兵器で敵軍をバンバンぶっ殺しまくってる。
ほんとにあったのか想像なのかわからないけどよく調べてることは間違いなく面白かったです。