勝負あり 猪熊功の光と陰 [本]
さっそく図書館に行って借りてきた本「勝負あり 猪熊功の光と陰/井上斌、神山典士」
勉強不足で猪熊功のことほとんど知らず知ってるのは金メダル取ったのと漫画「YAWARA!」の主人公名前に猪熊が使われたということくらいだった。
読んではじめてすごい人だったことを知りました。猪熊先生すみません。173センチ80キロそこそこで重量級で外人に負けたことがないってすげえです。
引退後建築業界にゆき社長になったが会社が倒産しその責任を取って自決・・・
この本は柔道時代のことはあまり書いてなく自決を決めてから死ぬまでの様子を武道家&友人、そして会社の部下でもある井上氏がつづったものです。自決するまでのことを書いた本もあまりないんじゃないでしょうか。
自決理由は「会社をつぶしてその社員と家族を路頭に迷わせてオメオメと生き恥さらして生きていられるか」-ということなのですが・・・ふつーは生きてるでしょう多分・・・
それを受けて最期までみとった友人の井上さんもすごい。
で、二人で自決方法を相談。飛び込みや飛び降りは美学的にNG,薬くらいじゃ死なないだろうし切腹だと介錯人がいなければ無理だろうとー
結局刀を喉にぶっさしてそのまま引き下げて頚動脈をかき切る事に決定。
絶対失敗せぬよう毎日予行演習する猪熊。
決行日までの3週間猪熊邸に泊り込む井上さんの苦悩もどんだけのものだったのか想像がつかないです。
しかもこの事件昔の話じゃなくて2001年の出来事です。たった8年前。
自決の是非はあるだろうけど偽装騒ぎ連発でいい加減なことをやってる企業が多い今の時代ここまで責任を取れる人がおるんやろうか?
2009-02-13 12:08
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思わずamazonに飛んで買ってしまいました。
衝撃的ですね。ゆっくり読んでみようと思います。
by O.H.BOY (2009-02-13 23:12)
事件があったのはちょうど同時多発テロの直後くらいだったとはいえこんなすさまじい話があまり報道されなかったのが不思議です。
すごいと持ち上げると自殺を肯定することになりかねないデリケートな1件なので黙殺気味になった気がします・・・
by ぺん獣 (2009-02-14 00:58)