盲目の津軽三味線演奏家 高橋竹山! [本]
以前盲目の女旅芸人の瞽女(ごぜ)さんについての本をいくつか読んだとき男の場合はどうなってるのか疑問に思っていたけどこの本がその答えのひとつでした。
高橋さんは幼いころほぼ盲目となり三味線を門づけ(玄関先で唄や三味線を演奏してお金やお米をもらうこと)して生きてきた。
当時のことを本人自身の口調(津軽弁?)で語りおろす形式。
そのようにして暮らしていくことは想像以上の苦労だったことが話の節々から伺える。自分自身でも言ってたけどよくぞ生き残ってきたものだと思わずにはいられない。同時に高橋竹山のたくましい生命力の強さも感じる。
瞽女(ごぜ)と違って仕事は組織されてるわけじゃないので三味線以外にもなんでもできることはやったそうだけど大体失敗に終わったものが多いみたいです。
苦労した人だけあって師匠と弟子の関係や芸(三味線、唄)についての考えは相当厳しい。
師匠と弟子の間柄と言うものは商売一代の飯の種をわけてもらうのだから命の親、生活の親となりある意味育ての親より大切だという考え。
芸については涙の入った、魂を込めたものをやれ・・・ということです。
今までちゃんと聞いたことがないけど高橋竹山の三味線ぜひ聞いてみたくなりました。
北島三郎の歌う「風雪ながれ旅」のモデルだということも今知りました。なんのこっちゃよくわからない歌詞だったけどそうだったのか・・・・
この映像を見るだけで十分すごさが伝わってくる。この力強さ、この存在感。参りました先生!・・・という感じです。
2010-11-19 23:21
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