将棋の神に愛された男 [本]
ネットで注文した本「真剣師小池重明」やっととどいて一気に読破。
すごすぎる!
最後の真剣師と呼ばれた小池重明の人生を生前小池と親交のあった団鬼六が綴った本。
とにかく小池重明の「堕ちぶり」がすごい。基本的にまじめなので一生懸命働く期間もあるがちょっとしたはずみ(おもに酒、ギャンブル、女)ででズルズル堕ちていく。
堕ちきったところで反省しやり直すのだが再び同じことを繰り返しそれが死ぬまで続くという・・・
終盤文無しになって肉体労働生活を送ってるくだりとかは読んでるだけできつくなってきます。
すごいのはどんだけおちぶれようが将棋だけは強かったこと。研究もろくにせず何年かのブランクがあろうと現役のアマ・プロ強豪を倒していくくらいに。まさに将棋の神に愛された男!
しかし皮肉にも強すぎて相手が見つからず賭けにならなかったのでさらに堕ちていく不のスパイラル現象。
まじめすぎ、純粋すぎ、そして将棋が強すぎたゆえに幸せになれなかった天才。
この本相当面白かったです。
最近グッとくる本に当たる率が高まってる気がします。
2008-12-11 17:24
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