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吉村昭の小説「破船」がすごかった [本]


破船 (新潮文庫)

破船 (新潮文庫)

  • 作者: 吉村 昭
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1985/03
  • メディア: 文庫


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何気なく読んだ吉村昭の小説「破船」がすごかった・・・

山村ではよく山で取れる山菜やきのこ、小動物、そして熊なんかを山の神様からの恵として考え獲った熊なんかを残さず頂戴したりする話はよく読んだりしたけどそれが貧しい漁村だったりしたらどうなるのか?

大きい魚や大群、鯨なんかがそれに当たるのかもしれないけど舞台となる村ではそんなものなかなか取れない。
村人たちが待ってるのは難破、座礁した船!
冬になると海が荒れるので夜通し海岸で火をたいて船をおびき寄せる・・・当然船が流されてきたら残らず村でいただいてしまう。生き延びた船乗りなんかいても打ち殺してしまう・・・そんな風習を「お船様」と読んでいる恐ろしい村!

とにかく貧乏な村なので船が数年流されてこなかったらろくに食っていけず大人や娘は安い値段で奉公にでなければならないので村人は船が難破するのをひたすら願っている。

そして2冬連続お船様が漂着してきたがそれは恐ろしい悲劇の始まりだった!!!!

ここからかなり怖いです・・・・ラストなんか特にひねりもなく本当にあった話っぽいのでなおさら。
薄い本なので興味がある人はぜひご一読ください。

タグ:吉村昭

世界最速の動物チーター/「アイアムレジェンド」(2007米) [アニマル]

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久々にナショジオチャンネルにて捕食動物特集見ている。世界最速の動物チーターの回。

誰もが知ってる動物界最大の武器はそのスピード、3秒で95キロまでもっていく加速力はジェット機をしのぐという。

しかしスピードを維持できるのは30秒ほどで捕らえた後もライオンのように相手の首をへし折ったりできず10分も首をくわえ続けなえればならない。しかも体内に冷却装置がないので全パワーを使ったら通常の呼吸に戻るまで30分ほどかかるそうです。その間に獲物をほかの動物に狙われたりもする。最速ゆえの軽量ボディでほかの猛獣には勝てず獲物を横取りされることも多い・・・空気抵抗を低くするため頭蓋骨が小さくてかむ力も弱い。

長所はまた短所にもなる、チーターの弱点は能力が偏りすぎている点。

なかなか獲物をゲットできないチーターはこの100年で90%減少しているそうです。がんばれチーター。

アイ・アム・レジェンド 特別版(2枚組) [DVD]

アイ・アム・レジェンド 特別版(2枚組) [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD


リチャード・マシスンの小説「吸血鬼」3度目の映画化作品「アイアムレジェンド」見る。

ウイルスでほとんどの人間が吸血鬼化した世界を孤独に生きる主人公の話。
映画化2作目の「地球最後の男オメガマン」のほうが面白かった。敵となる吸血鬼たちに知能や考えがあったりしたから、この映画では単なる化け物としてしか描かれてなかった。
それでも前半ニューヨークで一人っきりの孤独がよく出てたと想う。CGなのか全然わからなかった。こんなだったら生き残りたくないな・・・


リアルストロングマン出演「神に選ばれし無敵の男」(2001独、英) [映画]


神に選ばれし無敵の男 [DVD]

神に選ばれし無敵の男 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東北新社
  • メディア: DVD


タイトルだけに惹かれて借りてきた映画「神に選ばれし無敵の男」(2001独、英)

めちゃくちゃ強い男が大暴れする話ーそんな期待は見事に裏切られる。
実話をもとにしててユダヤ人のなかで歴史的な人物、英雄となっている二人の人物の伝記映画。
その一人をティム・ロスがいい演技して演じているのはあまり関心がなくもう一人の怪力自慢のジシュを演じたのが本当のストロングマンコンテストで活躍してるヨウコ・アホラという男に注目。
ストロングマンコンテストはあまり知らないけど重い石とか持ち上げたり運んだりする競技でものすごいハードらしい。その優勝者のヨウコ(名前もいいな)が映画の中でも怪力を発揮して見世物小屋で働いてます。
筋肉自体もすごいけどバキバキのボディビルダーほどではない。見せるというより持ち上げたりするためのパワーリフティング的な筋肉。
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同じ筋肉俳優シュワルツェネッガーを想像しがちだけど実際はスタローン監督の映画「パラダイスアレイ」(大好きです)に出てくる力持ちの弟ヴィクター(リー・カナリート)役の感じにそっくり(吹き替えの声も含めて)なんだけど誰もわからないだろうな・・・
映画よりもこのヨウコ・アホラの筋トレ映像のほうが興味あったりする・・・・見てるだけで腰を悪くしそう!!



最高にかっこ悪い主人公の「ボーイズ・オン・ザ・ラン」(2010) [映画]


ボーイズ・オン・ザ・ラン [DVD]

ボーイズ・オン・ザ・ラン [DVD]

  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • メディア: DVD

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映画「ボーイズ・オン・ザ・ラン」(2010)見る。
原作の漫画を読んだことなく何も知らずに見たら結構強烈な映画だった。

オープニングから飛ばしている。テレクラで知り合った太目の女の子からなじられて殴りかかられるめちゃくちゃかっこ悪い主人公。
かっこ悪いやつが成長していったりかっこ悪いことって以外にかっこよかったりするーみたいな話は多いけどこの主人公は最後までかなりのかっこ悪さを体現してるとこがよかった。(もちろん内面的には成長してるのだろうけど)

好きな女がモテ男に遊ばれて妊娠までさせられて捨てられたことに怒りその男にケンカを挑む話。
勝つために主人公が練習したのはボクシング・・・短期間でやるのだったら柔術のほうがいんじゃないかなとか思ったりする。
女のためにと思ってやっても肝心の女の子が振られた相手のことを想っているとこがリアルで哀しい。
そのヒロインの「女の子」が最初すごい魅力的に(男にとって)なのにどんどん「女」になっていくのもよく描かれてた。

主演の峯田和伸はロックバンド銀杏BOYZの人でほかに「アイデン&ティティ』・『少年メリケンサック』・『色即ぜねれいしょん』出演してる。
映画になっているのは原作の半分くらいまでと知って漫画も読みたくなってきたのでした。
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