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「丑三つの村」(1983)「鬼畜」(1978) [映画]


鬼畜 [DVD]

鬼畜 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
  • メディア: DVD


最近7,80年代の方がよく見てるけど緒方拳と岩下志麻の出演率がやたら高い(そういう映画を選んでいるのだけれど)
昨日見た「鬼畜」も夫婦役として登場。愛人に作らせた子供3人に対して超どsまま母ぶりを発揮する岩下志麻が怖い・・・背中向けたまま怒りを表してる演出が多いけど起こってる顔見せるよりも志麻の無言の背中のほうが怖かったりする。
季節設定が夏なんだけど常に全員ねっとり汗まみれなところがめちゃくちゃ暑苦しい・・・どうにもならない迷路にはまり込んだ緒方拳たちの心情をあらわしてるかもしれないけど「クーラーつけようよ!」と思わずにはいられない粘着感。

丑三つの村 [DVD]

丑三つの村 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • メディア: DVD

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古尾谷雅人主演の「丑三つの村」(1983)
岡山で起きた津山30人殺し事件をもとにした映画(「八つ墓村」もそう)で昭和の戦時下、村一番の秀才と言われた犬丸継男(古尾谷雅人)は前半、村の風習である夜這いをしまくって調子乗っていた。田中美佐子、池波志乃、五月みどりらとの結構なエロシーンを繰り広げてます。(特に池波志乃がすごい)
しかし結核を患ったあとは村八分にされみんなから相手にされなくなったあげくぶちきれて暴走する・・・という話。

どんどん狂っていく主人公、そしてある夜ブローニングの改造9連発ショット・ガンと日本刀で武装し、ハチ巻きに2本の懐中電灯をツノのように立て出陣!ランボーよりよっぽど恐ろしい。最初にたった一人の肉親だったおばやんを殺害「おばやん!俺を修羅に、鬼に変えてくれ!!」と。

その後は恨みを持った村人たちを順番に殺していく。女、子供、老人とか関係なし!
けど無差別に,というわけではなく一応理性は残っておりある家の家族は「わしらはあんたの悪口言ったことねえ!!」と許しを請うたら殺さずにスルーしていったりもしてた。

人の悪口言うのはよそうと思いました!

ETV特集「ハイチのマザーテレサ〜83歳・日本人女医の挑戦」 [ドキュメント]

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昨日のETV特集「ハイチのマザーテレサ〜83歳・日本人女医の挑戦」に感動。

カリブ海の西インド諸島にあるハイチ共和国。
2010年ハイチ地震や台風、政情不安定、結核、コレラと混乱しまくっている状況。そこで34年間医師として、修道尼として働いているシスター須藤のことを紹介したドキュメントだった。
街では選挙に不満を持った市民が暴動を起こしたりしてかなり危険地域な状態。

50歳超えていったハイチだけど骨をうずめる気で奔走する須藤さんはほんとにすごい。83歳とは思えないくらい元気だし!
自分なんかちょっと募金したりするくらいしかできないので恥ずかしいス。影ながら応援します(心の中で)



事件 [DVD]

事件 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
  • メディア: DVD



情熱大陸「作家・道尾秀介」 [ドキュメント]

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以前トップランナーで見て知った小説家道尾秀介(35)、昨日の「情熱大陸」でも取り上げられてたので見ました。

毎回ビッグマウスで自分を追い込んで小説に向かう姿がしぶかったです。

本も何冊か読んだけど直木賞を取ったという「月と蟹」もぜひ読みたくなった。

道尾秀介が好きな言葉として机の上においてある「鬼手仏心」にもしびれた・・・つかえる!

ありがたく引用させていただきます。


月と蟹

月と蟹

  • 作者: 道尾 秀介
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: 単行本



真説 ザ・ワールド・イズ・マイン (2)巻 (ビームコミックス)

真説 ザ・ワールド・イズ・マイン (2)巻 (ビームコミックス)

  • 作者: 新井 英樹
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2006/08/31
  • メディア: コミック



「キャビンフィーバー」(2002米)「ヘルライド」(2008) [映画]


キャビン・フィーバー スペシャル・エディション [DVD]

キャビン・フィーバー スペシャル・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: Paramount Home Entertainment(Japan)Limited(CIC)(D)
  • メディア: DVD


「ホステル」という映画が面白かったので監督のイーライ・ロスが以前撮った「キャビンフィーバー」という作品見る。
タイトルの意味は山小屋で起こる事件だからというほかに僻地や狭い空間で生じる異常過敏症のことーだって。

「バイオハザード」や「ゾンビ」、「遊星よりの物体X」を足して5で割ったような感じのパニックムービー。

キャンプに来た若者5人が変な病原菌にどんどん感染していく展開だけどあんまり怖くなくダラダラとした展開で終わりそうで終わらない・・・そのせいで90分が長く感じた。
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ダラダラした展開と言えばタランティーノ製作総指揮の「ヘルライド」も。

俳優、音楽、雰囲気、バイク、おっぱい、おしり・・・と面白くなりそうな要素はそろってるのに全然面白くなかった。
話は「キル・ビル」のようなリベンジものでシンプルな話なのに変にややこしくなってよくわからんけど途中から面白くなってくるかと期待してたけど最後までそのままだった・・・・
なんかもったいない気がする。


蘇れ金狼!プロレスラー上田馬之助 [スポーツ 格闘技]


kamipro 155 (2011)―紙のプロレス (エンターブレインムック)

kamipro 155 (2011)―紙のプロレス (エンターブレインムック)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2011/01/22
  • メディア: 大型本

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「紙のプロレス」最新155号購入&読了。
今月の特集は「俺たちのゴールデンプロレス2011」ということでプロレスラーのインタビューが多数収録されてますが特に上田馬之助のインタビューが最高。
金狼・まだら狼と呼ばれた大ヒール上田馬之助、15年前交通事故で半身不随となり現在はほぼ寝たきりの状態だという。そのリアル・プロレスラーが静かに熱く語った!

セメントにも強かったと言われる上田の「プロレスラー」のあり方は説得力抜群。プロであるということとはーという話はプロレスだけじゃなくほかの仕事にも共通する。
そして一番のライバルはお客様だという金狼は最後に遺言としてしめくくる。
「長生きしたヤツが一番強い」ーと。

現在力道山門下生で生きているのはA猪木、グレート小鹿、そして上田馬之助の3人だという。

かっこいいな馬之助。今度自分のマンガの中に描こう!

ほかにキラー・カーンの対談もよかった。
あと、菊野克紀がインタビューで自演乙とK-1ルールでやりたいといってたけどそれはぜひ見たい!

ふたりでひとり―上田馬之助とその妻の物語

ふたりでひとり―上田馬之助とその妻の物語

  • 作者: 上田 恵美子
  • 出版社/メーカー: ミリオン出版
  • 発売日: 2002/10
  • メディア: 単行本



韓国20人殺しの映画「チェイサー」(2008韓国) [映画]


タルドンネ  月の町

タルドンネ 月の町

  • 作者: 岩井 志麻子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/11/02
  • メディア: 単行本



チェイサー ディレクターズ・エディション【初回限定生産2枚組】 [DVD]

チェイサー ディレクターズ・エディション【初回限定生産2枚組】 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • メディア: DVD


2004年に韓国で20人を殺害して捕まったユ・ヨンチョルをモデルにして作られた映画「チェイサー」(2008)見る。

この事件を元にした岩井志麻子の小説「タルドンネ 月の町」を以前読んでいたので興味を持って見たのだけどまずこの小説・・・めっちゃくちゃえげつなかったです。
読んでだいぶたつけどそのすさまじい殺害シーンを結構鮮明に覚えててもう一度読み返すのをためらってしまうくらいの怖さ!
それがあったので映画ではどうなってるのか覚悟して臨んだのだけど(「タルドンネ」が原作ではなく関係はないと思うが)別にホラー的な映画ではないのでそこまで残酷な演出はなかったのでちょっと安心ちょっと残念。

それでも犯人の狂気の恐ろしさは伝わってきた。
本当に人間がここまで凄惨なことできるのか・・ほとんど救いのない内容にどんよりとしてしまう映画。
ただ、ちょっと説明不足な感じもあったので小説も会わせて読むことをオススメします(グロい表現弱い人はダメ)
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江戸時代サバイバル小説「漂流/吉村昭」 [本]


漂流 (新潮文庫)

漂流 (新潮文庫)

  • 作者: 吉村 昭
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1980/11
  • メディア: 文庫


サバイバルものの番組や本、マンガ等見るのが好きなんですが「漂流/吉村昭」という本がめちゃくちゃ面白かったです。
まず冒頭に作者が有名な日本の無人島話を二つほど紹介。戦後数年たってからの事件でサイパンのアナタハン島で32人が生きてた話(この話を元にした小説&映画が「東京島」)とグアムで発見された横井さんの話。
この時点ですでにひきこまれます。
ではもっと昔、江戸時代に船で漂流した例はないのかと作者が興味を持って資料を調べまわりそれをもとに小説として書き起こした本編が始まります。すばらしいイントロ。

超簡単に説明すると船が難破して絶海の孤島(伊豆諸島の鳥島という火山島)に漂着した長平という男の島でのサバイバルストーリー。
最初4人いたけど1年たったら死んで一人に。何より一人の孤独がつらく途中自殺を考えたりおかしくなりかけたりする。
サバイバルするうえで厳しかったのは「火」をおこせないこと。なんせ着の身着のままで漂着したので包丁とかの切る道具もない素手でのサバイバルは本当に大変。
食べ物はその島に群生するアホウ鳥を殺して生で食う、これが主食。後はその卵や貝、魚をとったり。そして水源がないその島では雨水を卵の殻(結構大きい)にためて飲むしかない。さいわい降水量の多い島だった。
アホウドリが島から離れる時期があってそれまでに干し肉にして保存しておいたものを食べてすごす。
とにかく何でも工夫して生き延びていく姿に感銘を受けます。

島の周りには船が通ることは一切ないけど漂流ルートになってるらしく同じように難破して流れ着いた人たちが合流して最終的に15,6人になる。(やっぱり生き延びる意志の弱い人間は亡くなっていった。弱気が一番の敵)
合流したグループが火をおこす道具を持っててそこからは肉や卵を焼いたりできるようになり調理法がレベルアップ!
そして救出を求むべくいろいろ手を尽くしたがすべてうまくいかず「船」をつくることを決意するもなんせ島には木材や釘とかが一切ない・・・そんな状況に何度も絶望しながら国へ帰りたい一心であらゆる手を尽くす16人。最初に漂着した長平は12年、37歳になっていた。

果たして彼らは船を完成できるのかそして生きて島から脱出できるのか・・・

何もない状況でも生きる意志と工夫さえあれば生きられるんだな。すごいわ。超名作!

この作品映画化されてるみたいだけどものすご見たい!
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岩下志麻VS桃井かおりバトル映画「疑惑」(1982) [映画]


疑惑 (文春文庫 (106‐67))

疑惑 (文春文庫 (106‐67))

  • 作者: 松本 清張
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1985/03
  • メディア: 文庫



疑惑 [DVD]

疑惑 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
  • メディア: DVD


松本清張の名作サスペンスが原作の映画「疑惑」
子供のとき親がテレビで見てたのをたまたま横で見てたのでよく覚えてる。今回見直したけどほぼ記憶どおりだった。
保険金殺人の疑いをかけられたあばずれ女の桃井かおりが本当に夫を殺したのかどうかを検証していく法廷サスペンスでそれだけでも十分話として面白いのに強烈な桃井(当時31歳)の個性と弁護士の岩下志麻(41歳)の女バトルが激しくて話に引き込まれてしまう。
このころの岩下志麻は「極妻」の要素をかもし出しててすごい迫力!

あと、チンピラ役をやらしたら最強な鹿賀 丈史も桃井の元情夫で出てていい味を出してた。「野獣死すべし」の役よりソフトだけど似た感じで怪演を見せてた。やっぱりこのころの丈史はいい!しびれます。
鹿賀 丈史.jpgこの話は映画化1回、ドラマ化は3回されててさらに今やってるドラマ「告発〜国選弁護人」もこの原作をベースにもしているそうです。(映画では弁護士は女性だけどドラマでは田村正和。)

桃井VS岩下の名バトル&ラストシーン(映画未見の人は見ないほうがいい)


緒方拳は犯罪者役が似合う、「薄化粧」(1985) [映画]


薄化粧 [DVD]

薄化粧 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
  • メディア: DVD

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緒方拳のイメージと言えば犯罪者、逃亡者みたいなイメージがある。(たまたま最近立て続けにそういう作品見たこともあるけど)
映画「薄化粧」でも実際にあった事件をモデルにしてて4人を殺して逃亡しまくる坂根藤吉の役を演じている。

映画は時系列がバラバラな感じで順番を把握するのがめんどくさかった。
主人公坂根藤吉(緒方)はもともとろくでなし坑夫だったけど大金を手にしたときから女遊びとかに狂いだし奥さん(浅利香津代 )がぶちぎれ!
このぶちぎれぶりがすさまじかった。若い愛人浅野温子とのケンカシーンもえげつなかったけど旦那の緒方への罵倒ぶりがハンパない。
たしかに緒方拳も最悪亭主だけどあそこまで罵しったらやばいって!殺意覚えるって!!
案の定手斧でめった斬りの刑に・・・
殺害場面は斬撃音がなくてラジオの放送だけとぎれとぎれに聞こえるその演出がはまってて効果的だった。あれは怖い。
その後もめちゃくちゃし放題の緒方。一人息子も殺すし(殺害シーンはない)もてあそばれた若い女(松本いよ)へのリベンジで新婚家庭にダイナマイト投げ込んで爆殺!狂ってる!!!
一度は捕まって自殺もはかるけど死にきれず脱獄。
そして8年に及ぶ逃亡生活へ。指名手配されながら飯場から飯場へと渡り歩く。

緒方を追う刑事の川谷拓三 いわく女が原因で凶行に及んだけど本当のいい女に出会ったことがないのが不幸だと。
本当のいい女っていうのがどういうのかの説明はないけどその緒方の全部を受け入れる女、藤真利子が登場。
緒方についていくことに決めるがその前に捕まってしまう。
そのときの緒方拳の表情がどういう風にも取れるなんともいえない顔してた。

逃亡中は疲れてるし多少いいとこもあってかわいそうな気もするけど起こした事件は相当極悪なんでやっぱり仕方ない。特に息子と松本いよの旦那の二人はまったく罪がないのでかわそすぎる・・・

関係ないけど緒方拳が三島由紀夫を演じた映画が見たい。
ネットに最後の場面だけアップされてた。どうせなら全部お願いします!


「デメキング」(2009)「江戸川乱歩の陰獣」(1977) [映画]


デメキング 完結版

デメキング 完結版

  • 作者: いましろ たかし
  • 出版社/メーカー: 太田出版
  • 発売日: 2007/07/19
  • メディア: コミック



デメキング [DVD]

デメキング [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • メディア: DVD


1999年に描かれて打ち切りになったいましろたかし先生のマンガ「デメキング」の映画版見る。

原作のテイストがどれだけ実写化されてるか興味があったけど・・・・それはやっぱり想像通りそんなに・・だった。
いましろ作品はやっぱりあの絵があってこその面白さなんだなと。(亀岡くんは結構イメージに近かった)
しかし打ち切られて未完になったままの原作を映画にするってところがなんかすごい。
ラストをどうするのか・・・・それが知りたくて最後まで見たけど「続く!」みたいな終わり方になっててモヤモヤ感が残ったのだった・・・・これでいいのか?
「天才」文字のついたメットはしぶい!


「江戸川乱歩の陰獣」(1977)

2008年のフランス作品と原作小説を読んだばかりの江戸川乱歩の「陰獣」の1977年版がレンタル店にあったので借りてきて見る。
フランス版に比べてより原作に忠実な内容。

作中で犯人とされてる謎の作家大江春泥のキャラが乱歩自身のようになってるセルフパロディのような設定がいい。
昔の映画だからかわざとそう撮ってるのか画面の雰囲気やBGMが怪しげで乱歩ワールド全開。
登場人物もみんな淫靡で(特に女性)で細かいしぐさがいちいちアップになって思わせぶる。見てるほうはついついこうなのかなと勝手に妄想を膨らませてしまううまい演出。

見所は準主役の奥さんを演じる香山美子のイやらしさでこれはただごとではない!やばいです
「ぶって!ぶって!!」のSMシーンに興奮必至。

ただ・・・あおい輝彦の声が!
どう聞いてもジョーに思える!!特に仕事しながらで大半耳で見てる状態なので。
矢吹丈が「奥さん!!!」って香山美子にむしゃぶりついてたよ・・・・

女の情念が怖い!・・・そういうおはなし。

「陰獣」の映像作品まだあと2種類もあるそうです

江戸川乱歩の陰獣 [DVD]

江戸川乱歩の陰獣 [DVD]

  • 出版社/メーカー: SHOCHIKU Co.,Ltd.(SH)(D)
  • メディア: DVD


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