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死ぬときに後悔すること25―1000人の死を見届けた終末期医療の専門家が書いた [本]


死ぬときに後悔すること25―1000人の死を見届けた終末期医療の専門家が書いた

死ぬときに後悔すること25―1000人の死を見届けた終末期医療の専門家が書いた

  • 作者: 大津 秀一
  • 出版社/メーカー: 致知出版社
  • 発売日: 2009/05/25
  • メディア: 単行本


がんの末期の患者たちの緩和ケアという仕事をしてる医師の書いた「死ぬときに後悔すること25」という本読む。

若い人や元気な人はなかなか自分が死ぬときのことを考えるのはあまりないがこの本に出てくる人たちの声は死を前にしたリアルな言葉なのでどれも胸にくるものがある。

中でも白血病にかかり17歳で亡くなった少女が友人にあてた手紙が紹介されてるけどその娘のこと何も知らなくても泣きそうになった。

当たり前だけど日々を悔いなく生きるということの大切さを考えさせられる。

あらためて「死」について考えることは「生」について考えることと同じなんだなと思った。

普段読みそうもないジャンルの本だけど読んどいてよかった。
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続けて読んだのが「フーディーニ―いかさま霊媒師対天才奇術師」(1992)

脱出マジックの帝王フーディーニは最愛の母の死を看取れなかったことを悔やみ色んな霊媒師の降霊術をたよってみたが全部が全部インチキだった。
悲しみを超えて怒りのフーディーニはインチキ霊能者たちのトリックを解き明かすミディアムハンターとなってイカサマをあばきまくった。

その中でもトリックを完璧に見抜けなかった女霊媒師との闘いとフーディーニの自伝を交互に書いた本。
ほかのフーディーニ本と比べて当時の写真がかなり多く載っている点がすばらしい。

しかしちょっと(かなり?)マザコン気味のフーディーニに母親が亡くなった後も振り回される奥さんが気の毒だった気がする。
インチキを暴かれた霊能力者たちのいやがらせ(死んだ動物や臓器を送りつけてきたり)もひどかったそうだし・・・

影の軍団Ⅱ」放送開始/ ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer [ドラマ]

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時代劇チャンネルで好評放送中のアクション時代劇「影の軍団」のシリーズ2が今日から放送開始。

今回の千葉ちゃんも当然伊賀一族の頭目柘植新八。
山奥で静かに暮らしていた一族を皆殺しにされた伊賀の生き残りたちが影の軍団を結成して闇将軍や甲賀軍と戦うストーリー。
キャストにはシーズン1では少ししか出なかった志保美悦子が甲賀の女ボスで、真田広之がはやて小僧という義賊として登場、暴れまくってます。

1話ではゲスト出演の松坂慶子が千葉ちゃんの妹分を演じてラブシーンを熱演。兄弟という設定なのになぜにキスシーンを!?(多分千葉ちゃんがシナリオに無理やりねじこんだと妄想)

闇将軍忠光と26人の幹部たちを倒す影の軍団の闘いが今始まる・・・!

ドラマ「ケイゾク」のスペシャル版「特別篇 PHANTOM~死を契約する呪いの樹」と映画版「Beautiful Dreamer 」見る。
特別編はドラマとほとんど同じノリで面白かった。(残酷描写多少あり、血の量も多いけど)
映画版はギャグ要素が減ってる感じがした。そして途中よくわからない箇所もいくつかあった。基本暗い話なのでバッドエンドじゃなくてよかったと思う。
「マタンゴ」のネタが一番よかった。(一言しかいわないけど)
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狼は帰らず―アルピニスト・森田勝の生と死 [本]


狼は帰らず―アルピニスト・森田勝の生と死 (中公文庫)

狼は帰らず―アルピニスト・森田勝の生と死 (中公文庫)

  • 作者: 佐瀬 稔
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1998/11
  • メディア: 文庫


登山家森田勝のことを書いた本「狼は帰らず―アルピニスト・森田勝の生と死」を読む。

ブロンソンの映画のようなタイトルだけど主人公はブロンソンよりすごかった!森田勝を知らずに読んだけどぐいぐい引き込まれて一気に読み終えてしまった。
小説「神々の山嶺/夢枕獏」の主人公羽生がこの人をモデルにして書かれたとすぐわかった。
人はいくら好きなことでも生活のすべてをなかなkそれに懸けることはできない。年を取れば取るほどそうなってくる。
しかし森田勝は違った。
純粋すぎるほど山に自分のすべてをそそいだ。時にはその純な気持ちが周りを傷つけているのにも気付かず孤立してしまったりもする。
森田を避けていった人たちも心の底ではそこまで情熱をもてる森田をリスペクトしているのだけど。

そんなはぐれ狼も35歳で恋をして結婚することに。山からその恋人に当てた手紙の一部が紹介されてたけどめちゃくちゃロマンチックだった。この辺になると読んでる人は多分森田ファンになってるのでこっちまでうれしくなってくる。
自分が助かるためならパートナーが死んでもザイルを切る!と言い放ってた男は後輩の面倒を見たり登山中骨折したメンバーのために泣いたりしている。徐々に森田勝が変わっていく様子がよくわかる。
しかし!結婚してからの数年間は子供もできて平和に暮らしていたが40歳を超えて森田の中の獣が目を覚ました。


そして狼は再び生死をかけた戦場へ戻っていく・・・・

残された家族はたまらないだろうけど登山家として、男としてはやっぱりかっこいいと思わずにはいられない。
男なら必読書の1冊と断言します。
「神々の山嶺」の小説と漫画もぜひ読み返そうと思います。
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