「村崎百朗の本」「無人島に生きる十六人/須川 邦彦」 [本]
去年7月に刺されてなくなった村崎百朗の追悼本「村崎百朗の本」読む。
生前親しかった友人や仲間たちが村崎百朗のことを語っている内容で面白かった。村崎という人全然知らなかったけどめちゃくちゃ興味を覚える。
鬼畜&キチガイと自称しゴミ漁りやライター、漫画原作等やってた人でいくつか本人の書いた文章も載ってるけどぐいぐい引き込まれた。「ゲスメディアとゲス人間ーワイドショーへの提言」なんか最高によかった。
読む人のゲス心をビシビシ刺激して引き出していくゲス話術にしびれる。
ほかの本も読まねば!
漂流&無人島もの大好きなんだけど今回読んだ「無人島に生きる十六人/須川 邦彦」もよかった!
明治時代の話でもちろん実話。作者がその本人から直接聞いた話を書き起こしてる。
16人の船員の船が大破し無人島に流れ着き1年ほど過ごす内容なんだけど以前読んだ無人島者に比べて16人がみんなびびるほど前向き!
こういう状況で衣食住以外で問題になるのが心の問題!絶望感や孤独感により身体も弱ってしまう悪循環に陥ってしまうのが常だったのに船長はじめベテラン船乗りたちがそうならないように気を配ってるところがすばらしい。16人もいたら一人や二人はみだしたり落ち込んだりしそうなもんなのにこの16人は無人島においても日本人として恥ずかしくないように振る舞おうとしあいた時間に「勉強」までするほど!
多少フィクションも混じってるだろうけどそれでも立派過ぎる・・・
お互いを思いやり、生活に工夫を重ね希望を失わずに生き抜く16人・・・すごいよあんたら!!!一人も欠けなかったし助けられる時まで立派。
野生のアザラシも飼いならしてるよ!!
児童用の本のようなイラストにだまされるな、大人でも十分に読めます。
口絵についてる地図もうれしい。こういうのあると冒険小説っぽいよな。
2011-02-14 11:59
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