『楢山節考』(ならやまぶしこう)1958年版映画 [映画]
姨捨山伝説を書いた深沢七郎作の小説「楢山節考」。本と1983年(今村昌平監督)の映画は見たことあるけど1958年の木下恵介監督版があるのをレンタル店にて見かけて知る。
50年前の映画だけど話自体も古い設定なのでさほど違和感はない。さらに木下版はオールセットで歌舞伎のように琴か三味線のBGMが流れたり始まる前は黒子が幕を引いたりする芝居劇のようなスタイルが面白かった。
内容自体は同じなので婆さんが自ら石臼で歯をたたき折り口中血まみれになる名シーンなんかはしっかりあります。
前半の村のセットが比較的極彩色な色合いに比べ後半になるにつれてどんよりと灰色の背景に変わっていくのが怖い。
年中半飢饉状態の村の掟は恐ろしく畑のもの盗んだりしたら食料全部没収の上村人全員に石投げられたりリンチ受けたりした上殺される・・・・
そして70歳になると食い扶持減らすためにお山参り(姥捨て)にいかねばならない。
姥捨は伝説かもしれないけど生活が苦しかったのは本当だろうので近いようなことはあったんじゃないかと考えると恐ろしい。
調べたら1960年のテレビドラマ版もあるみたいなので見つけたらそれも見たい。
太宰治の生誕100年記念映画「人間失格」(2010)見る。感想ー普通。
2011-01-17 14:59
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