「座頭市」の原作、脚本、小説読む [本]
映画「座頭市」の原作が10Pくらいの短編だったということは知っていたけどこのたび初めてその子母澤寛の原作が収録された本「座頭市―時代小説英雄列伝」読んでみたけどそれがよかった!
多少映画と違ったイメージの箇所もあったけどこの短い中に見事に市のキャラが書かれててすばらしいのでした。
映画の1作目「座頭市物語」の脚本も載っててそれも興味深く読めたし。
そしてその原作者から好きに書いていいといわれ書かれた小説版座頭市「新篇座頭市 」(1967年)もついでに購入&読破。
こっちはまったく期待せず読み始めたら・・・さらによかった!
内容は映画にはないオリジナルだけど座頭市 のよさを描きつつ作者本人のテイストを表現した傑作だと思われる。
盲人市の社会的身分の低さや立場から来る哀切や苦しい日々を生きる人間たちの汚さや悲しみが全編をつつんでいてそれがなんともいえずいい雰囲気を出している。
全キャラがせつない!
作者の童門 冬二という人ただ者じゃないなと他の著書も読んでみたくて調べたら・・・・めちゃくちゃ多作やん!
2010-10-04 07:09
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