「敗れざる者たち」沢木耕太郎 [本]
この間カシアス内藤のドキュメント見てよかったので昔のカシアスのことを書いたスポーツドキュメント本「敗れざる者たち」沢木耕太郎、読んだ。
ボクサーのほかにバッターやマラソンランナーのドキュメントが6本載った本だけど最後の輪島功一の話が一番よかった。
柳済斗のリマッチに臨む輪島を追ったルポで大体は知ってたけど改めて感動した。
周りが(筆者含めて)負けるだろうとおもってた中で輪島だけは真剣に勝つつもりでいたことがわかる場面とかほんとにかっこいい。
そして試合で押しまくる輪島だがダウンをとったのに各国人レフリーがスリップとみなし場内大ブーイング!
そんな中輪島は静かに天井を向いてる・・・あの位は許してやろう・・・・なぜなら、俺は今、俺が最高だということを知っているから・・・・
このくだりはすばらしい・・・しびれる文章かくなぁ沢木耕太郎・・・
カシアス内藤のことを書いた「クレイになれなかった男」の最後の文章もまたいい。
「人間は、燃えつきる人間と、そうでない人間と、いつか燃えつきたいと望み続ける人間の、三つのタイプがある。
望み続け、望み続け、しかし「いつか」はやってこない。内藤にも、あいつにも、あいつにも、そしてこの俺にも・・・・」
・・・・・・・
2010-05-16 23:09
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0