「羆撃ち 」久保 俊治 [本]
「羆撃ち 」久保 俊治 読む。
超名著!
孤高のハンター久保 俊治の自伝的1冊。
著者の久保さんは北海道で羆(ヒグマ)や鹿等を捕ってきた猟師で今は牧場の経営もしている人。
内容は大きく4つに分かれててまず自分が猟師になるまでとなってからの猟の様子を書いている。
たんたんとしてただ獲物を捕ることのみ書いてあるけど獲物を追い始めてから解体、食べるまでの1回の猟の行程を大事にする久保さんは細かい部分まで覚えてるので描写がリアルで文章から動物の息遣いや山の様子が伝わってきます。
次に一緒に猟にいく猟犬を探して育てあげる過程をかいてあるけどこのくだりも最高。
愛猟犬フチとのすばしいコンビネーションで獲物を仕留めていきます。
そして著者が幼いころから夢見てたというアメリカ渡航。
東洋人で唯一ハンティングガイドの学校に入学。北海道で8年間磨いてきた狩猟技術を駆使して優秀な成績で卒業。プロのハンティング・ガイドとなり熊やクーガーを相手に!
最後は帰国して再び北海道でフチと猟を続けながら牧場経営も始める。
ラストあたりは涙なしでは読めないと思います。
要所要所に語られる猟師としての生き方、そして山や動物、自然への想いにも感銘を受ける。
もちろんこの辺は今までよく読んだマタギ本に書かれてあることと共通しています。
いい本やった!
2009-10-02 11:34
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