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障害者プロレス本「無敵のハンディキャップ」 [本]


無敵のハンディキャップ―障害者が「プロレスラー」になった日

無敵のハンディキャップ―障害者が「プロレスラー」になった日

  • 作者: 北島 行徳
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1997/12
  • メディア: 単行本



漫画ナックルズGOLDコミック日本タブー大全 (ミリオンコミックス)

漫画ナックルズGOLDコミック日本タブー大全 (ミリオンコミックス)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ミリオン出版
  • 発売日: 2007/06/20
  • メディア: コミック


たまたま見かけて買った「無敵のハンディキャップ」という本がすごかった。
障害者プロレス「ドッグレッグス」のレスラーたちの話です。

ミゼットプロレスは知ってたけど障害者プロレスというのがあるとは知らず91年からやってるというからもう20年近くあるのに聞いたことがなかった。

作者は障害者のボランティア活動に疑問や問題を感じ自分なりの答えの一つとして障害者プロレスを始めた。
本を読む限りあまり「見世物小屋」感を感じないのは作者が障害者レスラーたちと肉親に近いかかわりを持っているからかなと思いました。
その作者の北島 行徳も自らリングに上がり健常者対障害者の試合を行っている。
読んでるとこの人のセンスの良さを随所に感じる。
例えば選手の入場紹介とか
「福祉の皮をかぶった悪魔、今世紀最大の偽善者!ビッグバンボランティア選手の入場です!」
「ボランティア界のヒットラー。そのラジカルなイデオロギーは愛を語るボランティアを死のガス室へと送り込む。俺が福祉だと言い切る男!アンチテーゼ北島!!」

調べたら今もプロレスの活動しながら小説やゲームのシナリオを手がけたりしているやっぱり賢い人だった。

本は障害者レスラーたちの生い立ちや生活を綴っていてそれぞれかなりヘビーなんだけど重くなりすぎないような微妙なさじ加減がきいています。

とにかく自分が障害者のことについて何も知らないなと考えさせらる。この障害者プロレスもやる側も見る側も障害について「お前はどう考えてどういうスタンスで接するのか」と問われるかなり深いものがこめられているけどそれをプロレスという一見誰でも楽しめるもので表現してるところがすごいというかうまいというか一言でいえない・・・

一番印象に残った言葉はリングで障害者のサンボ慎太郎をボコボコにして倒した作者のアンチテーゼ北島が言い放った一言「なんだそのざまは!いいか、お前の本当の敵はナ、オレの百倍強いぞ!覚えておけ!!」

うーん・・色んな意味ですごい本だった。読んでよかった。

ドッグレッグスHPhttp://homepage3.nifty.com/doglegs/index.htm

さらにたまたまその障害者レスラーの一人で大賀宏二ことリングネーム「愛人(ラ・マン)」の漫画が載った「漫画ナックルズGOLDコミック日本タブー大全」を発見。

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