瞽女さは消えた―日本最後のごぜ旅日記 (1981年) [瞽女(ごぜ)]
「瞽女さ」とはもちろん「ごぜさん」の意です。 瞽女について結構くわしく書かれた本ですが特に注目なのはごぜたちが護身のため「武術」を仕込まれたというくだり。マジスか!瞽女武術?今まで読んだ本にはそんなこと書いてなかった!新発見?
興奮気味に読んで見るとー当時夜這いにくる若衆らに対抗するため針をたたみに突き刺して応戦したと・・・武術?
日本で最後のごぜ旅を行った3人の道中記もよかった。
とにかくこの本写真が多いところが資料として価値が高いす。旅の様子もよくわかります。
その最後の旅の際泊まり歩いた瞽女宿の人たちに著者の渡したノートに瞽女の思いでを書き込んでもらってるけどその文章を読むと瞽女さたちがいかに人々の生活に溶け込み愛されてきたのがひしひしと伝わってきます。
瞽女の名本。
続けて朝日新聞の記者だった人が書いた「盲(もう)と目あき社会 」読む。
盲人社会のことを取材して詳細なデータと共に書き綴ってます。
表面的なことだけでなく「ポルノの点字本や朗読テープがほしい!」という盲目者の数が多いのにそういう本がほとんどないーというような一歩踏み込んだ内容もかかれてます。
著者の藤田さんは目明きの人は盲人についてほとんど知らないのでそれが偏見につながるのでまずは知ることが大事だと言ってます。たしかに読むと知らなかったことだらけでした。
本の字が盲人の方に読み聞かせるとき用に読みやすく大きく、すべての漢字にルビがふってあります。
しかもこの本の印税はすべて盲人福祉事業に寄付されるという。
藤田さんやるなぁー。
2009-05-10 13:30
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